みなさん、こんにちは!きくたまchのたまごです。
今日の動画は前回の「うっせぇわ」に続いて、オーボエのあるあるを歌詞にして、星野源さんの「恋」を演奏してみました。
オーボエという楽器はこんな一面もあるんだなあ、と気軽に見ていただけると嬉しいです。
さて、本題。
オーボエってバテやすい楽器だと思いませんか?私は昔別の管楽器をしていましたが、”バテる”なんて感じたことは一度もありませんでした。
まあ、むかーしの記憶なので忘れているだけかもしれませんが(笑)
しかし、オーボエを吹くようになってからは、バテをとても感じるように…
その”バテ”の原因をまとめてみました。参考になりますと幸いです。
■■今日の記事で伝えたいこと■■
・”バテ”の種類
・それぞれの”バテ”の原因と解消法
”バテ”の種類
単に”バテる”といってもひとつではありませんよね。まずは”バテ”にどんな種類があるのか考えてみましょう。
バテの種類は、
・体
・息
・口
大きく分けてこの3つではないかと思います。
ではひとつずつ見ていきましょう。
体がバテる
体がバテるというのは、オーボエを演奏していると体が疲れてくるということですね。
演奏し終わったら体がバキバキ、肩が痛い、首が痛い、手が痛い…などなど、体の節々に痛みがでたり、だるさが出てくることです。
これらの原因は、演奏中に無理な力が入ってしまっていることと、姿勢が変で負担がかかっている、ということです。
まず、オーボエを演奏する時に必要な力は、
・支え
・アンブシュア
以上の2つだけです。
それ以外、例えば肩・腕・首などに余計な力がかかってはいけません。
解消方法としては、まず演奏しながら歩くことや腕や肩を自由に動かすことができるか試してみましょう。それが出来なければ無駄な力がかかっていることになります。
無駄な力を省いて、演奏しながらいろんな体の部位を自由に動かせるようになりましょう。
症状 | 体がバテる |
原因 | 余計な力が入っている |
解消法 | 吹きながら自由に動けるようにする |
息がバテる
「息がバテる」という言い方があっているのかは微妙ですが(笑)、つまりは息が上がるということですね。
もちろん長時間演奏したり、大きな音を出し続けたりすれば息が上がってしまうのは当然のことです。
ここでの息のバテというのは、息が苦しくなってしまい演奏を途中で断念してしまうことを指します。
オーボエという楽器は、息が出ていかないので苦しくなるのは当然のことです。体内には吐ききれない空気=二酸化炭素が溜まっていき、酸素をうまく取り入れることができず、吹き続けることが難しくなります。
つまりは、ブレスの度に溜まった二酸化炭素を吐き出し、クリーンな空気を取り入れることが重要になります。
しかし、それだと毎回ブレスに時間がかかってしまいますよね。単純に考えれば、他の楽器の吸うだけのブレスの倍の時間がかかってしまうことになります。
そこで、オーボエの場合は”吐くだけのブレス”をすることになります。
吐いてしまっては吹くことができなくなくない?
とお思いの方も多いと思います。
もちろん吐き切ってしまっては演奏することができません。あくまで余分な空気だけを吐いて演奏することが大切です。
これには練習が要りますし、慣れるのにも時間がかかります。しかし、オーボエを演奏する上ではとても大切なスキルですので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
症状 | 息がバテる |
原因 | 二酸化炭素が溜まって、酸素が吸えていない |
解消法 | 余分な空気を吐くブレスを練習する |
口がバテる
最後に口のバテについて見ていきましょう。
前提として、オーボエは他の楽器に比べると口がバテやすい楽器だと思います。
それはなぜかというと、オーボエは演奏するのに他の楽器よりも速い息を必要とします。圧力をかけて吹かないといけないのですが、そうすると口もその圧力に耐えないといけないことになり、口もバテやすいんです。
では、口のバテについて考えたいと思います。
口のバテにも種類があり、
・唇が巻けなくなる
・口が痛くなる
の2種類があるのではないかと思います。
唇が巻けなくなる
唇が巻けなくなるのは、そもそも唇の巻きが足りない可能性があります。
オーボエは唇を巻いて演奏しますが、下唇は特にしっかりと巻く必要があります。上唇はそこまで巻けなくても大丈夫です。
また、息が入りにくいリード(ぺちゃんこで開きがない、重すぎるなど)は、息がスムーズにリードに入らず、口に負担がかかりすぎてしまいます。
そうするとやはり唇の巻きをキープできなくなり、唇がどんどん出てきます。
また、吐く息が多すぎると同じく口には負荷がかかります。オーボエは息の量よりも息のスピードを意識することが大切です。
息のスピードを意識するにあたって、口の中はできるだけ狭くする方が効率的です。
症状 | 口がバテる(唇が巻けなくなる) |
原因 | 唇が十分に巻けていない、息を出し過ぎ |
解消法 | 下唇はしっかり巻く、息のスピードを意識する |
口が痛くなる
口が痛くなって、吹き続けられないのは、リードを必要以上に噛んでしまっているからです。
口が痛くなるのは、巻いた唇の内側に歯が当たって、歯形がついてしまうことにより起こります。
オーボエのリードは横にぺっちゃんこですが、リードを噛んではいけません。
できるだけ横や斜めからの力を意識して、リードを固定しましょう。
決して、口が痛いからといって脱力してはいけません。脱力するとリードはまったく反応しなくなり、ペラペラの薄い薄いリードしか吹けなくなります。
症状 | 口がバテる(口が痛くなる) |
原因 | リードを噛んでいる |
解消法 | 余分なリードは縦ではなく横や斜めからの力で固定する、脱力しない |
まとめ
タイプ別・バテる原因と解消法を解説しました。
私もずっとバテることに悩んでいました。もちろん楽器を演奏している以上、ある程度のバテは避けられません。
ですが、短時間で楽器が吹けなくなるほどのバテはやはりおかしい!と思って、いろいろと自分なりにずっと解決策を考えていました。
今回の記事が少しでも参考になりましたら嬉しいです。
この他にも「こんなことで悩んでいます」といったお悩みやご質問がありましたら、ぜひコメントでお知らせください。一緒に解決していきましょう!
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