みなさん、こんにちは!
今日はきくらげの演奏を!
時間がどんどん限られる部活動
部活動のオーボエパートレッスンをさせていただく機会も多いのですが、このコロナ禍でよく耳にするのが、とにかく「時間がない」ということです。
まず、コロナの影響で部活動停止となり、活動が再開したとしても以前に比べ日数や時間が減ってる部活動が多いようです。
ですが、レッスンをさせていただく身として、時間がないならできていなくても仕方がない…で片付けるわけにはいきません。
ということで、今日は1日1時間の部活動でも、効率よく、そして効果的な基礎練習をご紹介します。といっても、何も特別なことはありません(笑)
オーボエ基礎練習メニュー
まず、取り組むべき基礎練習を挙げます。
- リードだけ練習(5分)
- ロングトーン(10分)
- タンギング(5分)
- 音階練習(5分)
- ビブラート(5分)
以上、5項目です。
それを、平日1時間の部活動でしかも曲練習もしないといけない…という状況で、どのように進めていけは良いか考えてみましょう!
リードだけ練習(5分)
まず、最初にするのがリードだけ吹く練習です。
オーボエはリードがなければ音を出すことすらできません。逆に言えば、リードがしっかりと鳴ってくれれば(鳴らすことができれば)、楽器を演奏することは一気に快適になります。
ここでポイントは、楽器を組み立てたり、管体を温めながらリードの音出しをすることです。
リードは手で持って吹くことが多いと思いますが、手を離して吹くことができれば口の筋力も鍛えることができます。
最初はかなり難しいですが、少しずつチャレンジしてみてください。難しければ、あせらず楽器を組み立ててから、リードの練習を5分しましょう。
練習内容としては、リードだけの基準音となるCの音を出します。それかできたら、Cを基準にして半音ずつ音を上下させていきましょう(譜例)。
大事なのは、長く伸ばすこと。少しだけぷぷっと吹いておしまい、ではダメです!
ロングトーン(10分)
ロングトーンはできる範囲で構いませんが、できれば最低音の下第2間よB♭から、上第4間のFまでするのが良いと思います。
Fまでは難しい!という方は、上第2間のDまではぜひチャレンジしてください。
そこから予余裕が出てきたら、少しずつ音域を広げてくださいね。
ロングトーンのやり方は、♩=60で『8拍吹いて4拍お休み』から始めます。
途中に大きなお休みとらず2オクターブ半連続でロングトーンしたら、6分半ほどで終了します。
オクターブごとで少し休憩を挟んでも絶対10分以内で終わります。
8拍は余裕だ!という方は、『12拍吹いて4拍お休み』にしましょう。4拍伸びましたが、それでも8分半ほどで終了します。
タンギング(5分)
タンギングは急にできるようになる、急に速くなる、ということはまあありません。
もちろんコツを掴んで急にやりやすくなった、ということはあると思いますが、コツコツと練習を進めていきましょう。
タンギングの練習方法は、好きな音階で構いませんので、1オクターブ行います。
4拍ずつ、4分音符→8分音符→3連符→16分音符とだんだん速くします(譜例)。タンギングをコントロールするための練習です。
テンポは♩=100くらいが良いと思いますが、難しい場合はテンポを下げて、余裕ができたらどんどんテンポを上げていきましょう。
音階練習(5分)
音階練習(スケール)はできれば全長短調するのが理想ですが、かなりハードルが高いので、「今日は○長調」と決めて、例えば1週間で全調クリアするのが良いと思います。
スケールのやり方はいろいろありますが、おすすめはどの音から始めても、高いD(またはD♭、D♯)で折り返して、最低音までいき、最初の音に帰ってくる方法です。
また、吹奏楽ではB♭durばかり練習してしまいがちですが、もちろん他の調も大事です。♯系の調もどんどんチャレンジしてみましょう。
ビブラート(5分)
ビブラートはタンギングと同じように練習します。
タンギングよりもテンポは遅め(♩=60くらい)で、ビブラートの波を作るようにしてみてください。
実際に曲でかける時は、拍に合わせてかけるわけではありませんが、ビブラートをコントロールするための練習は必要だと思います。
ビブラートの練習はオーボエを始めてすぐでなくても良いと思いますが、私は興味があれば早くに始めても良いと思います。
ビブラートはただ音を揺らすだけの技術ではなく、息もたくさん使いますし、お腹の圧力もとても重要ですので、基礎的な吹き方にもとても良い影響があると思います!
いきなり曲練習に入らず、短時間でも基礎練習を
今回ご紹介した基礎練習なら合計約30分で終わるはずです。
1時間の練習時間としたら、残りの30分で曲の練習ができます!。
時間がないからといきなり曲練習に入るよりも、少しでも基礎練習をしてからのほうが楽器に息も入り、曲練習も捗るはずです。
「急がば回れ」
しっかりと楽器を響かせてから、譜読みや曲の練習に入るようにしてみてくださいね。
さあ、自分も基礎練習から…っと、リードがなかった。。。
コメント