みなさん、こんにちは!
先日の記事で、音大や芸大のメリット&デメリットについて解説しました。
いざ、音大や芸大を受験したい!受験しよう!と決めたのはいいが、何から始めたらいいのかわからない、という方のために、受験のために必要なことをまとめました。
音大や芸大(以下音大にまとめます)受験は一般大学とは少し違いますので、参考にしてみてください。
受験を決めたら① 親御さまと相談しよう
音大メリット&デメリットの記事でも解説しましたが、音大というのは他大学に比べて、親御さまにとっても少しハードルが高いようです。
その理由を説明しますね。
理由① 授業料が高い
授業料は高いです。これは否定できません。
私立大学であれば年間200万円を超えるとこはザラにあります。
学費を全額自分で払う!奨学金を借りてバイトして…ということであれば問題ないかもしれませんが、それは本当に大変なことです。
音大生は練習時間というものが絶対に必要になりますが、バイトに明け暮れて練習ができていない状態でレッスンを受けるというのは、授業料をドブに捨てているようなもの。
本末転倒です。
そうならないためにも親御さまからの金銭的援助は必要かなと思います。
しかも金額が高いので、音大を受験したいという気持ちが芽生えたらまずは親御さまに相談してみましょう。
学費が高い私立大学の場合は、大学独自の奨学金や給付金を設けている大学も多いです。
特待生で入学できれば、国公立大学に通うよりも安く音大生になれるかもしれません。
もし反対されても説得できるように、学費のことはもちろん奨学金などの制度もチェックしておきましょう!
理由② 就職が不利と言われている
音大を卒業しても食べていけるのはほんのひと握り…音大卒は就職不利…などなど耳にしたことはありませんか?
私もずーっと周りに言われてきましたが、今の世の中どんな大学、学部を卒業しても就職は簡単ではありません。
それに、音大を卒業して音楽で生活している人って結構います。
特に今はYouTubeもありますし、音楽教室を個人で立ち上げてレッスンをメインにお仕事されている方もいます。
演奏一本で会社(オーケストラ)に就職しよう!とか、ソリストとして売れよう!…となれば、それは正直一握りの話だと思います。
しかし、今のご時世いろんな仕事の形がありますし、就職しない人も増えているので、本人の考え方、生き方次第…かもしれませんね。
受験を決めたら② 受験校を決めよう
決め手① 先生
大学を決める時は、習いたい先生がその大学で教えているかどうか、が一番重要です。
または、今習っている先生が教えている大学へ進学するのが一般的、だと思います。
しかし、とにかく音大!芸大!誰に習うかはまだ決めてない…という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、次から説明する決め手で考えてみてほしいと思います。
決め手② 立地
音楽業界としては東京が圧倒的に音大生が多いですし、仕事の量も多いです。
地方から進学するとなると学費と下宿費が掛かっていますので、お財布には優しくないですが、卒業してからのことを考えると東京の音大はおすすめです。
決め手③ 校風
大学は特色がとてもはっきりしています。
キャンパスの雰囲気、学祭、授業の様子・内容…などなど、ぜひオープンキャンパスや大学の演奏会に行ってみてください。
オープンキャンパスでは学生の空気感を感じたり、大学に通う自分を想像してみてくださいね。
決め手④ 学費
正直、学費だけで大学を選ぶのはあまりお勧めできませんが、例えば「音楽の教員免許がほしい!」「とにかく学費は抑えたい!」という理由が最優先であれば、学費に着目するのはもちろんアリです。
その場合、国公立や私立大学での学費免除を狙うのが一番得策です。
音楽の教員免許取得を第一に考えるのであれば、音大や芸大ではなく教育大学や教育学部の音楽専科が良いと思います。
国公立の芸大(音大はない!)は大学自体の数が少ない(4大学しかない!!)うえ、それぞれの定員もかなり少なく、狭き門です。
それに比べると国公立の教育大学や教育学部の数はグッと増えます。
もし、教員免許取得を目指したいのであれば、候補に入れてみてくださいね。
決め手⑤ レベル
最後に大学のレベルについてお話ししたいと思います。
正直、行きたい大学があれば大学のレベルについては考えなくて良いと思います。
しかし、レベルの高い大学では周りの学生のレベルも高く、環境はとても良いものになると思います。
何を持ってレベルが高い、というかは難しいところですが…
受験を決めたら③ 先生と出会おう
音大受験を決めたら、受験前に習いたい先生とコンタクトを取るのが結構大事です。
合格してから先生と出会う人もいますが、やはり習いたい先生のもとへ進学するのが一番良いと思いますし、受験にはその先生も試験監督でいらっしゃることも多いでしょう。
大学の様子なども教えてもらえますし、大学に入ってから何か違う!とならないように、受験の前に先生には会っておくのがベストです。
出会い方① 直接アポをとる
今はSNSなどもあり、先生本人に直接連絡をとりやすい世の中です。
昔は大学やオーケストラに手紙を送ったりしたようですが、便利になりましたよね。
出会い方② 紹介してもらう
地元の先生から習いたい先生に連絡をとってもらったり、先生の門下生から繋がったり、誰かに紹介してもらうのもアリです。
出会い方③ 受験校のオープンキャンパス
各大学で夏や冬にオープンキャンパスを開催しています。
ただ大学の様子を見れるだけでなく、先生のレッスンを受けられるところもあります。
先生に出会い、レッスンを受けられるチャンスですし、オープンキャンパスはとてもお勧めです。
候補に挙がった大学のオープンキャンパスには、ぜひ参加してみてください!
受験を決めたら④ レッスンに通おう
レッスン① 専攻のレッスン
習いたい先生に出会えたら、もちろんレッスンをお願いしましょう。
専攻のレベルアップを図るために、レッスンはとても重要です。
ですが、大学によっては専攻の試験だけではないところも多いです(というか、ほとんど?)
受験校が決まったら、必ず試験科目・内容を確認してください!
レッスン② 副科ピアノ
ピアノ専攻でなくても副科ピアノといって、入試でピアノを弾かなくてはいけないことが多いです。
音大受験を決めたけど、今までピアノを弾いたことがない…という方も多いと思います。
入試の副科ピアノでは、たいてい1曲だけ弾くことが多いです。
課題を調べ、その曲だけを受験まで練習すれば…OKです(笑)
レッスン③ ソルフェージュ
ソルフェージュというのは、楽譜を読む力や音楽の基礎能力のことです。
試験内容は、
- 聴音
- 新曲視唱
- 楽典
以上3つが主な内容です。
聴音は音を聞き取り、楽譜に書き取ります。
新曲視唱は直前に配られた楽譜を歌います。
楽典は音楽用語を答えたり、楽譜を見て問題を解く試験です。
レッスン④ 学力が必要なら勉強も
レッスンとは少し違いますが、国公立大学の入試では、全国共通テストを受けないといけないところがほとんどです。
私立の音楽大学では学力の試験はないことが多いですが、国公立を受けるとなるとそちらの勉強も必要となりますので要注意。
まとめ:受験準備は早く始めよう
受験勉強と同じで、音大受験の準備も早く始めるに越したことはありません。
専攻のレッスンもそうですが、聴音や新曲視唱はすぐにできるようにならないので(もともと絶対音感がある方は別ですが)、レッスンに通うようにしたほうがいいでしょう。
例え入試でソルフェージュがなくても、音大に入ったら授業でやらないといけないので、入学してからの授業準備としてもとても役立ちます。
専攻にも役立つこと間違いなしなので、やっておいて損はないですね。
音大受験は周りの受験生とは一味違った受験生生活になると思います。仲間も少ないですしね。
ですが、みな受験生は受験生。
お友達とも切磋琢磨し合って受験を乗り切りましょう!
みなさんが第一志望校に合格できますように!
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