音大生の物件の探し方

クラシック

みなさん、こんにちは!

今はちょうど大学入試の時期なので、これから音大に進学してひとり暮らしを始める方も多いのではないかと思います。

 

音大生はなんと言っても練習が大事。

しかし、楽器が演奏できる賃貸物件というのは想像以上に見つけるのが大変です。

 

今回は、楽器可物件の見つけ方、また見つからない時の対処法まで解説します。

これから一人暮らしを始める方向けなので、物件を探したい方は参考にしてみてください。

音大生向け、賃貸別メリット&デメリット

それでは、どんな物件が考えられる、またそれぞれのメリット&デメリットを紹介します。

 

お部屋① 防音室付賃貸

一番音大生にとって優良物件なのが防音室付賃貸です。

防音室付賃貸には2タイプあり、部屋がもともと防音室になっている場合、そして防音室を後付してある場合です。

 

前者はマンション全体が音大生や楽器をしている人を対象にしたマンションですね。後者は前に住んでいた人が防音室を置いていったパターンです(めっっっっったにないでしょう)。

 

メリットは音を出すことに関しては、なんの心配もいらないこと。

 

防音室でない楽器可マンションでは、音を出せる時間が決まっていることがほとんどです。

しかし、防音室があれば夜中でも練習できるところもあります。

もちろんマンションによって規約などは異なりますので、確認してみてくださいね。

 

デメリットは家賃が相場よりも高くなってしまうことです。同じ広さのマンションに比べれば家賃は当然高くなります。

また数が圧倒的に少ないレア物件と言えるでしょう。

 

お部屋② 楽器可賃貸

防音室がなくてもマンション全体で楽器可としているマンションもあります。

 

そういうマンションは、他の部屋にも楽器をされている方が多いので、音は漏れてしまいますがお互い様、という感じですね。

 

楽器可とはいえ、もちろん音を出せる時間には決まりがあります。

夜中に演奏したり、あまりに爆音だと苦情になり、楽器可マンションなのに演奏できなくなってしまった…なんてことはあり得ますので、ルールは守りましょう。

 

メリットは、防音室付マンションよりも楽器可マンションの方が数は増えますし、家賃も安いと思います。他の住人も楽器をしている方が多いので、仲良くなれるチャンス!…かもしれません。

 

デメリットは、防音室付マンションに比べれば見つけやすいとはいえ、やはりなかなか探しても出てこないです。

 

また、楽器可といってもどんな楽器でもオッケーということはありません。ピアノが良くて金管楽器はだめ、とか色々条件があることがありますので、要確認です。

 

お部屋③ 楽器不可賃貸に防音室

基本的に賃貸物件は楽器不可となっていますので、楽器可マンションを探すのを諦めて、お部屋を決めてから中に防音室を置くパターンです。

 

メリットは、楽器可物件を探す必要がなくなるので、お部屋自体の選択の幅はグッと広がります。

 

デメリットは、防音室の値段が高いことと、防音室を置けるマンションでないといけないことです。

 

防音室はレンタルと購入の2パターンがあります。どちらにしろ結構値段が高いので、家賃は抑えられても結局お金がかかってしまった…ということはありますね。

 

また、防音室はかなりの重量がありますので、どんなお部屋にも置けるわけではなく、その重さに耐えられるかの確認が絶対に必要になります。

 

お部屋④ 戸建て賃貸

戸建てはマンションに比べると隣家との距離があるので、楽器可と書いてなくても楽器が演奏できることが結構あります。

 

メリットは、楽器可でなくても楽器演奏できる場合があることですね。しかし、隣家との距離があまりに近い場合や、環境によっては厳しいことももちろんあります。

 

デメリットは、戸建ての賃貸物件自体、数が少ないことです。

 

また、マンションよりも家賃が高いことが多いですし、家賃の安いかなり古い戸建てだと普通に暮らすうえで不具合が出てくると思います(キッチンやお風呂など)。

 

お部屋⑦ 大学寮

最後に紹介するのは大学が用意している学生寮です。

 

学生寮がある大学も限られてはいますが、音大生のための寮となるので、あるのであれば有力ですね。

 

メリットは、やはり家賃が安いこと。また、同じ大学生ばかりが住んでいるので、楽しい学生生活が送れそうです(筆者は経験がないので、あくまで想像)。

 

デメリットは、古い建物であることが多いのと、部屋数も決まっているので入寮できない可能性もあるということです。

 

楽器可物件の探し方

では、実際に楽器可物件を探そうと思った時、どのような手段が考えられるかご紹介します。

 

探し方① 音大近くを探す

音大の近くは、音大生のためにワンルームや1Kの楽器可物件が多いです。

ですので、まずは大学近くの不動産屋さんで聞いてみることをお勧めします。

 

探し方② 紹介してもらう

この紹介とは、不動産屋さんではなく、知人や友達です。

 

表向きが楽器可でなくても暗黙の了解で楽器が演奏できる賃貸というのも存在します。

しかし、もちろんそういった物件は不動産屋さんでは見つかりません。

 

なので、もし仲の良い先輩や友達などが先に一人暮らしを始めている場合、どんなマンションに住んでいるか、どんなマンションがあるか、また楽器可マンションに住んでいるのであれば、そのマンションに空きはあるか聞いてみると良いと思います。

 

不動産屋さんが情報を得る前に、楽器可物件の情報を手にできることもありますよ。

 

探し方③ 楽器可は諦める

楽器可物件というのは、本当に数が少ないです…いざ見つかっても、楽器が演奏できても他の設備や立地で悪条件なことももちろんあります。

 

なので、お部屋自体のメリットを優先し、楽器可でない物件を選ぶことも一つの手です。

 

もし、そのマンションで楽器を演奏したい場合は、

  • 防音室を入れる(防音室が置けるかは要確認)
  • 防音対策を徹底する(DIY)
  • 鉄筋コンクリート(RC)の建物を選ぶ(まだ音漏れがマシ)
  • 苦情がくる覚悟で演奏する(苦情がきたらもう演奏できない)
  • 家では練習せず、大学やカラオケなどを利用する

などが考えられますね。

防音対策の仕方

楽器可の物件であっても、楽器可でなくても、もし部屋で音を出すなら防音対策をするに越したことはありません。防音対策についてご紹介します。

 

防音対策① 防音カーテン

とにかく隣の部屋への音漏れを防ぐ必要があります。

特に窓は音が漏れやすいポイント。

なので、窓がある部屋で音を出す時には防音カーテン・遮音カーテンをつけることがお勧めです。

 

防音対策② 防音マット

実は電子ピアノは音量が調整できたり、イヤホンをつけて演奏できるので、音が出なくて周りにも影響がない、と思われがちですが、振動が伝わります。

床に防音マットを敷くことでかなり軽減できますので、ぜひ楽器を置く前に敷いておきましょう。

チューバやコントラバスなど低音楽器は音が床に響きますので、その場合でも防音マットはとても有効です。

 

防音対策③ 隙間テープ

振動は床や壁を伝って周りに漏れてしまいますが、音そのものは窓やドアの隙間から外へ漏れてしまいます。

なので、その隙間を埋めるだけでもかなり音漏れを防ぐことができます。

どうしても窓やドアは開閉するために隙間ができていますので、その隙間を埋めてしまいましょう。

 

まとめ:お部屋探しは大変だからこそ、早めに!そして対策を!

これから音大生になる!という方にとって一番大変と言っても過言ではないお部屋さがし。

物件数も少ないですし、家賃も相場よりも高くなってしまいます。

 

今の時期は特に引っ越しをする人が多く、空く物件も多ければ、どんどん良い物件はなくなってしまいますよね。

 

入学までにお部屋が決まらなかったら、大学生活も安心して迎えられません。

 

音大合格が決まったら、できるだけ早くお部屋さがしを始め、新生活に向けて準備を進めていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました