こんにちは、きくたまchのたまごです。
今日の動画は、きくらげの動画です。
オーボエだけではなく、イングリッシュ・ホルンとまさかの”ギター”も演奏しています。
他の動画もぜひ聴いてみてくださいね!
リードの針金とは…?
さて、皆さんが使っているリードには、針金が巻かれていますか?
針金は必ず巻いているものではありません。
リードによって、またリード製作者の意図によって有無が分かれます。
今回の記事では、針金の役割、巻き方について解説しています。
針金の種類
基本的には、オーボエには0.3mmの針金を使用します。
ですが、好みによって0.35mm、0.4mmのものを使う人もいます。
針金の材質も大体は真鍮の金色のものが一般的です。
針金はだんだん錆びたり、変色したりするのですが、銅でできた錆びにくい針金も売っています。
リード用として楽器屋さんで販売していますが、東急ハンズなどでも売っていますよ。
針金の役割
針金にはいろんな役割があります。
主には、
・開きの調整
・響きの調整
・音程の調整
…のために使われます。
①開きの調整
オーボエは、リードの開きが命です。
リードのチェックポイントについては過去記事を参考にしてみてくださいね。
開きを調整したい時は、針金を巻くのも手です。
そんな時は、リードの上の方に巻くのが良いです。
なぜなら開きに直結するからです。
糸から4mmより上には巻かない方が良いと言われていますが、私はあんまり気にしません。
開きを調整したいのであれば画像のように上の方に巻いちゃいます。
根元に巻いても、開きに関してはあまり効果が得られません。
針金を上に巻いた時は、唇に当たる事があります!
唇を怪我しないように気をつけてくださいね!
②響きの調整
針金ってリードの響きを止めてしまうよ!
…という方がいれば、
針金が振動することで響きが生まれるよ!
…という方もいます。
これはどちらの正解で、巻く力加減によると思います。
ケーンにくびれができてしまうほど強く巻くと、響きは止まってしまいます。
ケーンに食い込まない程度にフィットさせるように巻くと、針金自体が振動して、響きが生まれます。
ねじる時にペンチで引っ張りすぎないように注意しましょう!
詳しい巻き方は後ほど解説します!
③音程の調整
例えば、柔らか過ぎる材などで、真ん中のソの音がぶら下がってしまうこと、ありませんか?
そんな時、針金を巻くことで解消される事があります。
また、ぶら下がりやすい第2オクターヴの音域が、ぶら下がりにくくなることもあります。
これはケーンの材質にもよりますし、楽器との相性にもよると思います。
ですが、自分の場合は割と解消される事が多かったです。
特に真ん中のド、ソが下がりやすい時は試す価値ありです!
開きをあまり変えたくない場合は、根元に近いところで巻くといいと思います。
針金って何重?
そんな事気にした事なかった!
という方がほとんどだと思います。
一重に巻くか二重に巻くか、の違いですね。
それ以上は見た事がないです。
二重の方が一般的かなと思いますが、私は一重しか巻きません。
その理由は、コスパが良いから、ですね。
二重で巻くよりも半分でいいので。
それと、ケーンの振動を邪魔し過ぎず、針金の振動も得られるかな?という思いからです。
あとは、上に書いたように、どの目的で針金を使用するかでどれだけ巻くか、を考えるといいと思います。
針金の巻き方
では、実践です。
針金を巻くのは意外と慣れが必要なので、どんどん練習しましょう!
針金を巻いてみよう①
必要なものは針金とペンチです。
針金は、楽器屋さんで買うとあらかじめ6cmほどにカットされたものもありますし、自分でカットしながら使っていくものもあります。
コスパ的には、自分でカットする方が、使う長さに合わせてカットして使えるのでお得です。
針金を巻いてみよう〈二重編〉
利き手によって左右は異なると思いますので、合う方でやってくださいね(私は右利きです)。
①針金の3分の2が右側(左利きの方は左側)に来るようにします。
②長い方をくるっと回します。
③手前で針金の端っこ同士をねじります。
そしてある程度指でねじり、その後ペンチでねじります。
ペンチで引っ張りすぎると、ケーンが変形しちゃいます!
力加減も覚えていきましょう!
④余分なところを切り落とします。おしまい。
針金を切ったあと、切り口が危ないので指で押さえて寝かせておきましょう!
針金を巻いてみよう〈一重編〉
最初に置く位置が針金の中央になります。
あとは二重の時と作業は同じです。
まとめ
リードにとって、針金はあってもなくてもいいのですが、このリードは巻くと良くなりそう!など、見極めて使えると良いと思います。
何でも巻く、絶対巻かない、という方もいらっしゃいますが、そんなに拘らなくてもいいかなと私は感じます。
ケーンは植物なので、ひとつひとつ個性があります。
メイキングマシンを持っている場合は、リードも大量生産できるので同じような材質のものだけ使うというのもできるのですが…
マシンも高くて、手削りで作っている方も多いと思います。
そんな時、針金をうまく使って、使えるリードが増えるといいですよね。
また、購入したリードも、針金がズレてしまったり、ケーンがズレてしまって、吹きにくくなることもあります。
そんな時に、自分で針金を使えたら、リードを復活させられるかもしれません!
では、今日のまとめです。
自分自身も昔は、巻いていないとなんか落ち着かない!という時もあったのですが…笑
針金自体も針金を巻く時間ももったいないので、リードをしっかり観察して見極めてあげてください!
それでは!
たまきくch
ブログ担当
たまご
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